watanabetoshinarip5

「億奈」

真冬の長い夜、
雪雲が走るすき間から一瞬
月明かりがこぼれる。
目の錯覚か月が山際を走っていく
様に見えた。
もう一度見たくてしばらく待った
けどそれきり現れなかった。
かなり忙しそうだった。
真暗になったスキー場を見てると
まだその辺に居る様な気がしてく
るし、それとは逆に山頂に延びる
止まったリフトを見ていると今ま
での事はなかった事のようにも思
えてくる。
次は何処で逢うだろう。

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